CONTACT

学会員の著書紹介

獣医学・応用動物科学系学生のための 野生動物学
村田浩一、坪田敏男 編 2013年2月刊行.文永堂出版,341pp. 付録CD-ROM 定価8,400円(税込み)ISBN978-4-8300-3244-8

野生動物の生体機構を深く理解しながら、生態系バランスや生物多様性を保全し健康で健全な環境を維持するための理論や技術を、遺伝子レベルから生態系レベルまで多面的な観点で学習するための教科書です。野生動物学を学ぶ最適の1冊です。

目次ほか
http://www.buneido-syuppan.com/n-jui.html

著者の一人である浅川満彦博士より本の紹介が届いております。

~全国の獣医大は「コアカリ」や「共通試験」などで揺れている(詳細は、浅川,2012)。「野生動物(医)学」もその対象科目に指定さたので、コアカリ準拠の教科書出現が待望されていた。この本は、2013年3月現在、コアカリ項目を完全に網羅した(後述、本書章構成参照)唯一無二のテキストであるため、新年度からの教科書としての使用が可能となり、少なくとも次の獣医大(北大、日獣大、酪農大)で採用されたという。他の大学でも採用されるであろうが、いずれにせよ、この春休みは、当該科目担当教員にとって、教材研究として十分に読み込み、授業準備に勤しんでいるはずだ。 なお、浅川も本書執筆者の一人だが(「疾病と病理」の寄生虫の項目)、すべてが出揃ったものを読むのは、製本されたものが初めてであったので、一般読者と同じ視点で勉強している。~

浅川満彦博士による本の紹介はこちら(PDFファイル:258kb)※この紹介文は2013年6月発行予定の野生動物医学会ニュースレター36号に掲載される予定とのことです

日本の外来哺乳類--管理戦略と生態系保全
山田文雄・池田透・小倉剛 編 2011年.東京大学出版会,464pp. 6510円(税込)ISBN978-4-13-060221-1
生物多様性にとって最大の脅威ともいえる外来生物.なかでも生態系へのインパクトの強いアライグマ,マングース,イエネコなどの外来哺乳類の管理と対策について,その理論から実践まで,豊富な事例を交えながら詳細に解説.外来生物としての哺乳類研究について体系化した会員16名の著者による日本で初めての専門書です.

目次ほか
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-060221-1.html

書評
北方林業 http://hopporin.ac.affrc.go.jp/hoppou/2012-64/757cover.html
JVM獣医畜産新報 http://www.buneido-syuppan.com/jvm1205.html ほか
野生動物管理ー理論と技術ー
羽山伸一・三浦慎悟・梶 光一・鈴木正嗣 編 2012年. 文永堂出版,517pp.定価7140円(税込).ISBN-13:978-4-8300-3241-7
文永堂出版より, 「野生動物管理ー理論と技術ー」を出版いたしました.
日本の状況に即した日本オリジナルの野生動物管理の書籍がついに完成しました.野生動物管理の道しるべとなる1冊です.どうぞよろしくお願いいたします.

目次等の詳細は下記のページをご覧ください.
http://www.buneido-syuppan.com/n-jui.html
フィールドの生物学 1 「熱帯アジア動物記‐フィールド野生動物学入門‐」
松林尚志.2009.東海大学出版会,187pp.定価2100円(税込).ISBN-13:978-4-486-01840-7
このたび,東海大学出版会より, 「フィールドの生物学シリーズ」の第一弾として, 『熱帯アジア動物記』を出版いたしました.
本書では,熱帯アジアの森に生きる野生動物の生態紹介に加え, どんなきっかけでこの分野に入り,どんな経緯で今に至るのか, 海外における長期フィールド調査の苦労や楽しさも書かせていただきました.
どうぞよろしくお願いいたします.
知床・北方四島―流氷が育む自然遺産
大泰司紀之・本間浩昭(共著).2008.カラー版岩波新書,195 pp.定価(本体1,000円+税).ISBN-13:978-4-00-431135-5 知床と北方四島に生息する野生動物,そして自然のすばらしさを豊富なカラー写真で紹介する新書を出版しました.130枚を超えるカラー写真の大半は,調査に記録係として同行したベテラン報道カメラマンの撮影した写真です.
本書の前半では,最新のオホーツク海の海洋科学的知見に基づいて,なぜ知床・北方四島では動物が豊かなのかの解説を試みました.しかし,北方四島ではロシアによる開発が近年,急速に始まりました.自然環境への壊滅的な打撃が懸念されることから,後半では,「どうすれば保全できるか」の提案に多くのページを割きました.
大泰司は1970年代から知床の動物と関わり,1999年からは北方四島の動物調査を行なっております.共著者の本間さんは,毎日新聞報道部根室の記者として,北方四島と知床の自然について20年間記事を書き続けてきた方です.
目に訴えてくる躍動的な写真の数々に加え,文章も小学校高学年以上をターゲットにルポ風にまとめております.ご家族そろってお読みいただける「読み物」的でコンパクトな写真集となっております.

内容紹介は
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn0805/sin_k418.html
をご覧下さい.
書評は10紙・誌以上に掲載されましたが,「読売新聞」(夕刊)2008年8月18日,「毎日新聞」(朝刊)同7月20日,「北海道新聞」(朝刊)同8月17日,「週刊文春」同7月17日号,フジサンケイビジネスアイ同6月4日,7月9日
http://www.business-i.jp/news/sato-page/rasputin/200807090007o.nwc
に比較的詳しく書かれています.
熱帯雨林の自然史ー東南アジアのフィールドから
安田雅俊・長田典之・松林尚志・沼田真也(共著).2008.東海大学出版会,283 pp.定価3990円(税込).ISBN-13:978-4486017738(2008/01) このたび,東海大学出版会から上記の本を上梓しました.私を含む4人の若手研究者が,植物,動物,保全について複数の視点から現代の熱帯雨林論を展開したものです.日本の熱帯生態学の新しい潮流を感じていただければ幸いです.東南アジアの熱帯雨林の昨今に興味をもたれる方におすすめします.試し読みをしてみたい方は私(安田)までメールで連絡下さい.返却を前提として,送料当方負担で送付いたします.メールアドレスは日本哺乳類学会の会員名簿で調べてください.(安田雅俊)

以下に書評が掲載されいています.
『哺乳類科学』48巻1号,pp. 209-210 (2008.06)
『日本熱帯生態学会ニューズレター』70号, p.17-18 (2008.02); URL:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaste/nl.html
エゾシカの保全と管理
梶光一・宮木雅美・宇野裕之編著.2006.北海道大学出版会,247 pp.定価4500円+税.ISBN: 4832981714 (2006/11) このたび私たちは北海道大学出版会から『エゾシカの保全と管理』を出版いたしました.本書では,エゾシカの爆発的増加を科学的に解析し,農林業被害や自然生態系への悪影響を低減するための個体群管理方法や,密度上昇がシカ自身や生息地の環境に与える影響評価手法,計画策定と実践のポイントについて解説しています.また,エゾシカの有効利用の取り組みなど持続的な資源管理の施策を提言しています.現時点でわが国の野生動物管理に関し,もっとも包括的で実践的な本だと思います.
シカの生態誌
高槻成紀.2006.東京大学出版会,480 pp.定価7800円+税.ISBN: 4130601873 (2006/06) このたび,東京大学出版会から「シカの生態誌」を出版することができまし た.思えば東北大学の学生時代に金華山で研究を始めたのですが,あの頃は右も左もわかりませんでした.金華山での研究はずいぶん長くなりましたが,なかなか卒業できずいまでも続けています.その後岩手県の五葉山でシカ集団の比較をし,その過程で保全の重要さに目覚めました.この本では,このふたつの集団の比較研究を軸に,最近充実してきた各地のニホンジカの研究を引用しながら,さらにはニホンジカ以外のシカについても考察しました.後段では人間社会とシカのありかたにまで言及しましたが,これは少し越境気味かもしれ ません.いずれにしても,私らしさを出すようつとめたつもりです.ご一読いただければさいわいです.

 

トップ