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梶 光一氏

 1953年東京生まれ. 北海道環境科学研究センター自然環境部主任研究員兼自然環境保全科長を経て,現,東京農工大学大学院農学研究院教授. 受賞の理由は,1)日本哺乳類学会理事長を含め長年にわたる献身的努力により日本哺乳類学会の発展に貢献したこと,2)アジアや欧米での国際共同研究や国際連携を力強く推進し,日本における国際学会を企画運営し,成功に導いたこと,3)大型哺乳類の生態および管理に関する優れた研究業績を 有すること,4)次世代の研究者育成にも大きく寄与し,哺乳類学分野で活躍する多くの人材を輩出し,彼らが次世代を担うリーダーとして哺乳類学を牽引していること,さらに,5)地域に密着した野生動物の保護管理を実践し,大きな社会貢献を行い,その結果,洞爺湖中島や知床半島が世界に認知されるフィールドとなっていること,の5点である.なお,特別賞との差別化を図るため,本学会賞は「大学・研究所等に在職し,現在も実質的に研究を遂行している」哺乳類学会会員に授与することが理事会の方針として示されているが,梶光一氏は,国際連携,研究・教育活動,学会活動,一般市民・官庁と手を携えた保護管理・啓蒙活動の実践において,現在も精力的に活動を推進していることを付記したい.

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